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TOEICの特徴とビジネスシーンでの活用 (2016/08/02)

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英語能力を測るのに用いられるTOEIC。定期的に会社で受けさせられるという方も多いのではないでしょうか。せっかく受験するのですから、しっかり対策をして、より高得点を目指しませんか?普段の仕事やこれからのキャリア形成でとっても有効なTOEICスコア。ビジネスシーンでいかに活用できるか、TOEICの特徴と合わせてご紹介します。

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■活用できるのは英語能力だけじゃない
TOEICの公式サイトでは、「TOEICとは英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテスト」と説明されています。英語によるコミュニケーション能力を活用できるというのはもちろんなのですが、それだけではありません。注目すべきは制限時間に対する問題量。TOEICを受験したことがある方はお分かりかと思いますが、解答する練習をしておかないとすべての設問に答えることすら難しいほど、圧倒的な問題量なのです。リスニングが終わった後、リーディングの問題を進めていたらいつの間にか制限時間が来てしまって、大問1つ丸々解答できなかったなんてことも珍しくありません。TOEICでは、大量の問題を「素早く」かつ「的確に」処理する能力が求められるのです。この能力は、普段のビジネスシーンでも特に必要とされる能力ではないでしょうか。何か業務上で問題が起こった際、的確な状況把握と早急な解決策の打ち出しができれば自ら処理することはもちろん、指示を出して人を動かすこともできます。役職につくのであれば確実にこの能力は活用できるでしょう。TOEICの対策を行うことで集中力とスピードを身につけ、英語能力だけではないスキルアップを目指すことができます。

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■英語能力はしっかりと活用
・世界共通の基準である
TOEICの特徴として、世界約150ヵ国で実施されており「世界共通の基準」として活用できるということが挙げられます。TOEICテストを作成しているのは、ETSというアメリカのテスト開発機関なので、学習段階からネイティブのフォーマルな英語を身につけることができます。つまり、訛りのない標準的な英語が身につくので、どの英語圏の人とも適切にコミュニケーションを取ることができるのです。海外にある拠点や海外企業とのやりとりでも、フォーマルな英語を身につけていれば、失礼な表現を使ってしまうといった失敗もほとんどないでしょう。

・TOEICテスト(リスニング・リーディング)とTOEIC S&W(スピーキング・ライティング)で総合的な英語力のスコアを
TOEICといえば、リスニングとリーディングだけで結局話したり書いたりする能力は測れないじゃないか、という方もいらっしゃるかもしれません。それは大きな間違いです。2007年より、TOEICには、スピーキングとライティングのテストが開始されました。TOEIC S&Wと呼ばれるテストです。つまり、通常のTOEICテストと合わせて、TOEIC S&Wのスコアで英語による総合的なコミュニケーションを測ることができるということです。ビジネスのシーンでは、メールのやりとりではリーディングとライティングの能力が必要になりますし、電話ではリスニングとスピーキングの能力が必要になるというように、読む・書く・聞く・話すという総合的な英語能力が必要になります。それを、TOEIC S&Wのテストはしっかりとまかなっているのです。
・ビジネスニーズに合致する
TOEICに出題される問題は、国際的なビジネスシーンにおける日常的な事柄を想定して作成されています。ビジネスシーンで必要とされるものは日々変化していくものですが、TOEICの問題を作成しているETSは継続的に調査を行い、その結果を直接的に反映させているため、国際的なビジネスシーンで必要とされている事柄を的確につかむことができるのです。最新のTOEICテストを受験していれば、どのような事柄がビジネスシーンで起こり得るのか把握できるということです。
・客観的証明になる
TOEICテストは合否ではなくスコアとして数値で結果がわかるため、スコアを見れば受験者の英語能力レベルがどの程度なのかを測ることができます。標準化されたテストで得られる客観的な結果であるからこそ、信頼性のある証明となるのです。この証明は、採用時から社内での昇進・昇格時、さらにはグローバル人材として海外へ活躍の場を広げていくなど、あらゆるシーンで有効活用できます。
例えば、企業が海外出張者や海外赴任者の選定を行う際、社員の英語能力がどの程度あるのか知る必要があります。一定の英語能力を持っていないと海外での活躍はあまり期待できませんよね。その英語能力を知るひとつの指標として、TOEICのスコアは有効なのです。企業が海外へ社員を送り出す要件となるスコアはおよそ700点。海外希望者であれば、このスコアを保持しアピールすることで、道が拓けるかもしれません。他にも、役職者の昇進・昇格の要件として用いられる場合もあります。国際化が進む昨今ですから、役職者に一定の英語能力を求める企業が増えているのです。高いTOEICスコアを保持しているだけでも、同僚のなかでも一歩リードできるかもしれません。

英語の総合的な能力はもちろん、それ以外の能力も向上させることができ、ビジネスシーンで有効活用できるTOEIC。今度の試験は、能力アップを視野に入れて対策に取り組んでみてはいかがでしょうか。