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TOEICのスコアを有効活用する方法 (2016/08/02)

何事にも言えることですが、勉強を続けていくうえで最も難しいのがモチベーションの維持。TOEIC対策を始めたばかりの方も、今まさにモチベーションが下がりつつある方も、これからご紹介するTOIECスコアの有効活用シーンを参考にしていただき、大きく活躍する未来の自分を想像してみてください。目標は高く、夢は大きく持ちましょう。

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■ 企業が重視する英語力
一般社団法人国際ビジネスコミュニケーション協会がまとめている『上場企業における英語活用実態調査-2013』によると、有効回答数304社のうち75%の企業が業務で英語を使用しています。また、6割以上の企業がTOEICテストのスコアを何らかのかたちで利用しており、4割以上がより多くの社員にTOEICの受験を勧めたいとしています。そのうえで、社員のモチベーション向上が英語能力向上につながると考えており、制度にTOEICスコアでの評価を組み込む企業も多いようです。
では、実際に企業で求められるTOEICスコアはどの程度なのでしょうか。昨今のグローバル化に対応するため、全社員に期待するスコア平均は「600点」という結果がでました。国際部門の社員に限定すると、平均「750点」。差はあるものの、社員にはある程度の英語力を求めていることがわかります。さらに、採用時にTOEICスコアを参考にしている企業は7割にものぼります。中途採用社員に求めるスコアは平均710点と、英語力を持つ人材を求めていることは明らかです。

企業が重視する英語力。TOEICスコアを有効に活用して企業の期待に応えれば、道は広く拓かれるはず。やりたいことにも近づけるかもしれません。

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■昇進、昇格のプラス要素としてのTOEICスコア
先ほどの『上場企業における英語活用実態調査-2013』では、有効回答数の15%の企業がTOEICスコアを異動・昇進・昇格の要件としていることがわかっています。現在はそうではないが、将来的に異動・昇進・昇格の要件とする考えを持っている企業は約半数でした。また、主任~課長以上の役職の昇進・昇格の条件とするTOEICスコアは、2011年の同調査に比べ全役職で要件となるスコアが上昇しています。例えば、課長に求められる昇進・昇格の要件スコアの平均は、2011年では525点でしたが、2013年の調査では550点と25点も上昇しています。部長に至っては520点から580点と60点も上昇しており、英語力の要件がかなり厳しくなっているのです。グローバル化が進む昨今で、企業が役職者に対しより高い英語力を求めてきていることがわかりますね。昇進・昇格時の求められる英語力の中でも、特に重要視されているのが「スピーキング力」と「ライティング力」です。役職ということもあり、自ら英語で発信できる能力が求められているのです。TOEICには「TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト(S&W)」というテストもありますから、従来のTOEICに加え、S&Wで高スコアを取ることで企業により一層アピールすることもできそうです。

TOEIC試験を受ける方の中で、今後グローバルに活躍したいと思っている方も多いのではないでしょうか。企業の国際部門や、海外赴任など、英語力を身に着けることができれば活躍の場はかなり広がるといえるでしょう。

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■グローバル人材として活躍するためのTOEICスコア
海外進出を目指す企業では、半数以上が「海外で勤務できる人材の育成を推進する」ことを最も重要視しています。そのため、やはり半数以上の企業でグローバル人材を育成する何かしらの取り組みを実施しているのです。取り組みとしては、8割の企業が「英語研修」を挙げています。2011年の調査結果と比べると、英語研修を実施している企業の割合が約2倍となっており、グローバル人材育成への取り組みをより積極的に実施するようになっていることがわかります。
およそ7割の企業が、国際部門において円滑な業務遂行のために700点以上のTOEICスコアを求めています。全社員に求めるスコアが平均600点でしたから、国際部門で就業する社員にはより高いスコアが期待されていることがわかります。また、約3割の企業で海外出張者を選ぶ際の基準として、TOEICスコアが利用されています。海外出張者に求める平均スコアは675点(2013年調査)。前回の2011年の調査より60点高いことから、海外出張者に対してもさらに高いスコアが求められていることがうかがえます。海外赴任者の選抜に際しても、同じく約3割の企業がTOEICスコアを利用しています。また、将来的には利用したいと考えている企業もおよそ3割となっており、合わせて6割の企業がTOEICスコアを活用したいと考えていることになります。ちなみに、海外赴任者に求めるTOEICスコアは平均695点(2013年調査)で、海外出張者より少し高い期待値となっています。

昇進や昇格、グローバル人材としての活躍など、TOEICスコアは今後のキャリア形成においてかなり重要になるはず。今回ご紹介した目安を参考に目標を明確化し、活躍する自身を想像することでモチベーションアップにつなげていただけたらと思います。