就職活動とTOEICは切っても切れない関係にあるのを皆さんはご存知でしょうか。就職活動を経験したことのある方なら皆さん一度は書いたことがあるであろう履歴書の記入欄の中に「TEICスコア」という欄があることが一般的なことであることからも切っても切れない関係というのは言い過ぎではないでしょう。しかし実態として、企業は採用活動の際にTOEICのスコアをどれぐらい参考にしているのでしょうか。また、どれぐらいのスコアであれば、アピールできるぐらいのスコアなのでしょうか。

TOEICのスコアは就職活動に必須なのか

はっきりと申しあげますと、「必須」とは言い切れません。しかし、持っていて有利になるスコアの1つであるということは言えるでしょう。これは企業によって様々だと思うのですが、まだまだ日本の企業の多くは社内の公用語に英語を取り入れている企業はとても少ないといえるでしょう。外資系や貿易系の企業などのように業務上確実に英語が必要になってくる企業においてはTOEICのスコアというのは学生の資質を図る物差しの一つになりうると思いますがそうでない企業からしてみると「英語が上手な社員に越したことはないが、全社員にそれを求めるというほどではない」といった考え方の企業がほとんどだと思います。しかし、昨今のグローバル化を鑑みると志望する企業が今は英語をほぼ扱っていないといえどいつ必要になるかはわからないため、英語が得意である学生と得意ではない学生を比較するとするならば得意な学生が選ばれるでしょう。以上のことからTOEICのスコアは必須レベルではありませんが持っておくと評価される指標の一つだということが言えそうです。

TEICのスコアと就職活動での評価

それでは実際にTOEICのスコアが少なからず評価されるとして、いったいどれぐらいのスコアを獲得すれば就職活動において評価されるのでしょうか。TOEICというのは満点が990点のテストとなっています。900点以上のスコアがどれぐらいすごいかというと全受験者の上位3%に該当する割合であり、ネイティブの平均点が940点ほどだといわれていることを考えるとネイティブとほぼ遜色のないスコアになります。ここまで取ることができれば間違いなく評価されるといえるでしょうがなかなか普通の学生が目指すには高すぎる難易度であるといえるでしょう。そんな中で就職活動において目安とされているスコアが二つ存在しています。それが「600点」と「730点」です。一般的に600点あれば履歴書のスコアとして記入できるレベルだといわれており、それ以下のスコアの場合はアピールになるケースが少ないので書かない方がよいとされています。ですので600点以下の学生の方はまずは600点を目安にしましょう。次のラインが730点です。このスコアを獲得することができれば、アピールできるポイントの一つに十分なり得るので面接の際などにもアピールしてよいと思われます。多くの企業において、TOEICのスコアが730点あると「こいつは英語ができるらしいぞ」と評価される基準になっているそうです。就職活動において英語力を武器の一つとしてアピールしたい場合は600点を超え、730点のラインを目指しましょう。

英語を活かせる業界、職業とは

これまでで就職活動において一定以上のスコアを獲得することができれば評価されるポイントの一つになり得ると説明してきましたが、それでは実際に働くことを考えた際にどういった業界や職業だと英語を用いる機会が多いでしょうか。まず初めに思いつくのは「航空、旅行業界」ではないでしょうか。この業界で働く人は仕事の種類にかかわらず、ほぼ英語が必須となってくるでしょう。相対する人は外国人観光客が多いため、日常的に英語を使うことが必須となってきます。鍛えた英語能力を存分に活かしたいのであればこの業界を狙うのもいいかもしれません。次に思いつくのが商社や海外営業担当、外資系企業です。商社マンやメーカーの海外営業担当は、海外の企業と商品の売買を行うことがメインの仕事となりますので英語は必須といえるでしょう。また、航空業界とは少し異なり観光客を相手にするのではなく、海外のビジネスマンを相手に交渉をすることが業務となってくるので求められる英語も専門性の高い英語力が求められます。高い英語力を鍛えたい方にはうってつけの職種だといえそうです。

まとめ
いかがでしたでしょうか。TOEICのスコアは就職活動において役に立つのではないか、という漠然としていたイメージが少しは明らかになりましたでしょうか。冒頭にも書かせていただいたように必ずしも就職活動を行う上でTOEICが必須ではありません。しかし、730点以上の高スコアを持っているとするならば十分アピールできる武器の1つにはなると思いますので何かアピールできる強みが欲しいなと思っている方はTOEICを頑張って勉強してよいスコアを取り、就職活動に役立ててみてはいかがでしょうか。そしてその培った英語力を活かして海外を相手に仕事をしてみるのも面白いかもしれませんね。