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TOEIC受験の難易度と対策 (2017/11/30)

TOEICは、英語を母国語としない者を対象にした、英語によるコミュニケーション能力を検定するための試験で、英語力を証明する判断の基準として関心の高い試験の一つです。

大学の単位認定や、就活のアピールポイントとして利用されていて、受験者数は年々増加している傾向にあります。

TOEICは英検や国連英検とは異なり、合格、不合格という結果判定ではなく、リスニング100問、リーディング100問からなる設問に対して、10点から990点のスコアで評価されるテストです。

ですので、TOEICを受験したが落ちたということはなくて、TOEICを受験した結果スコアが何点だった、ということになります。落第したらどうしよう、というプレッシャーが無いわけですが、何回も受験しているうちに、だんだん良いスコアに到達するだろう、という考えにつながってしまう可能性もあります。

時間や受験料を無駄にしないため、目標スコアと、それに見合った学習を積み重ね、しっかりと準備をして受験に臨みたいところです。

 

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難易度は?スコアでわかる自分の英語レベル

TOEICは英検の試験とは異なり、レベル別に試験が分かれておらず、初級から上級まで、全員が同じ試験を受験します。中、上級者でもスコアに差がでるように、各問の難易度は高めに設定されています。リスニング、リーディングとも、目安としては、大学入試センター試験よりも高いレベルです。

英語知識がゼロから始めるとして、500点を取るためには450時間、600点なら700時間、700点なら950時間必要と言われています。

600点以上あれば、就職活動においてもアピールポイントとして利用できます。700点は中級の上レベルで、英語で書かれた社内文書を理解できるレベルです。800点以上あれば、非ネイティブとしては英語が得意と評価されるレベルで、英語の専門職や国際業務に携わるのであれば900点以上ほしいところでしょう。

TOEICの点数を英検の級数に比較してみると次のようになります

350から500点:英検準2級

550から700点:英検2級

750から900点:英検準1級

980から990点:英検1級

 

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受験者の平均スコア

過去数回分のTOEIC L&R 公開テストの平均スコアを見てみましょう。ここでいう標準偏差とは全受験者のスコアが平均点からどの位の幅の中にばらついているかを示す数値です。

◆第223回(2017年9月) 受験者数:107,304人

最高スコア…リスニング:495点、リーディング:495点、合計:990点
最低スコア…リスニング:5点、リーディング:5点、合計:10点
平均スコア…リスニング:316.4点、リーディング:260.7点、合計577.1点

標準偏差はリスニングが86.0、リーディングが96.2、合計173.9でした。

第222回(2017年7月) 受験者数:88,575人

最高スコア…リスニング:495点、リーディング:495点、合計:990点
最低スコア…リスニング:5点、リーディング:5点、合計:10点
平均スコア…リスニング:313.6点、リーディング:267.6点、合計:581.2点

標準偏差はリスニングが88.5、リーディングが96.7、合計179.1となります。

第221回(2017年7月) 受験者数:83,263人

最高スコア…リスニング:495点、リーディングが495点、合計990点、
最低スコア…リスニング:5点、リーディングが5点、合計10点、
平均スコア…リスニング:319.3点、リーディングが260.2点、合計579.4点

標準偏差はリスニングが85.5、リーディングが92.0、合計168.4となります。受験者数は増加していますが、平均の点数に大きな変化は見られません。

 

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TOEICの対策方法

TOEICの受験対策としては、まず、可能であれば、実際にTOEICを受験した人から、大体の様子を教えてもらうことです。リスニングセクションやリーディングセクションのテストはどんな難易度で具体的にどうやって行われるのか、実際に一度試験を受けてみればわかってしまうことですが、体験談を聞いてから初回の受験を行うのと聞かないで行うのでは相当な差があるでしょう。もし社内や知り合いの方に経験者がいれば教えてもらうことをおすすめします。

そして、書店などでTOEICの参考資料を購入したり、ネット上にある参考サイトを調べてみるのも有意義なことです。

そして、一番のおすすめは、TOEIC受験の専門コースがあるスクールへ通うことです。スクールであれば、最新の有益な情報をより速く取得して教えてもらえます、また、目標にする点数に見合った適切な授業を受けることができて、模擬試験などに参加することもできます。

まずは500点を目標に、次は700点、さらに900点、と現実的なレベルを目標に、具体的な学習方法を知ることが大切です。無料体験なども活用して、スクールへ通うことを検討をしてみて下さい。

まとめ
国際化が推進される産業界においては、都市部ばかりでなく、地方においても、高い英語力が要求されるシーンが増えてきています。英語はダメとご自分の能力に蓋をしてしまう前に、TOEICに挑戦してみてはどうでしょうか。案外楽しいなと気づくかもしれません。楽しいことを仕事にできること、これほど幸せなことは他にありません。