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通訳案内士の英語筆記試験はtoeicスコア次第で免除できる (2017/07/31)

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■国家資格の通訳案内士
通訳案内士という国家資格をご存知でしょうか?日本を訪れた外国人観光客に対して、観光地などを案内しながら日本文化をガイドするのはもちろんのこと、宿泊や食事、忘れ物や病気や迷子などの急なトラブルを含めて旅行中の滞在を総合的にサポートする仕事です。東南アジアや欧米諸国からの外国人訪日観光客が激増している昨今ですが、観光地での他言語表記の不十分さや、公共交通機関の他言語案内の不十分などを急ピッチで改善していることはニュースでも報道されています。日本国内に英語をきちんと話せる日本人が少ないため、外国人観光客が気軽に現地の日本人スタッフに道を尋ねたり案内を求めたりすることが難しく、他言語話者のビジターをサポートできる体制が十分に整っていないことが大きな問題となっています。
そんな状況において、通訳案内士は、数年後の東京五輪開催に向けて今後ますます需要が高まっていくことが予想されます。日本の観光地や、そこにまつわる歴史や地理を熟知し、日本古典文化から漫画などのポップカルチャー、また日本の産業・経済など、幅広いジャンルの知識に精通していることが求められる、高度かつ専門化された職業ですが、資格試験の受験に年齢制限はなく、過去には14歳で合格した人もいると言われています。試験に合格後は、旅行代理店や観光協会などに登録し、フリーランスの形で案件を紹介してもらいながら働くという形が基本です。このように、日本の観光産業を支えるカギとなってくる職業といっても過言ではないでしょう。今後確実に注目度が上がっていくことが予想される職業ですが、まずは資格試験の合格のために一番必要となってくるのは、当然のことながら語学力です。

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■toeicスコア次第で筆記試験が免除される
通訳案内士の語学力試験には、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、中国語、韓国語及びタイ語など多様な言語の試験が課されています。一見、受験のハードルがとても高いように感じますが、嬉しいことに、それぞれの言語の別の公的試験の点数によって受験免除となることもあります。一度にたくさんの試験を受験するのはできれば避けたいものなので、各言語の試験免除を狙える範囲で狙っていくことが攻略のカギです。
英語における筆記試験免除の条件は、英検1級所持、toeicのスコアが840点以上、toeicのスコアがスピーキング150点・ライティング160点以上となっており、これらのいずれかのスコアを満たしていることを条件に免除されます。
これから資格取得を目指す人の中で、英語筆記試験の免除を狙う人はどの免除方法にターゲットを絞るべきでしょうか?
まず英検1級ですが、これはかなり難易度の高い試験なので、取得は困難を極めます。toeicが満点でも英検1級は取れないという人もいるくらい、専門性の高い試験ですので、英検1級を取得しなければならないような別の目的がないのであれば、わざわざ取得する必要はないでしょう。
また、toeicで650点以上のスコアを安定的にとれているのであれば、文法の基礎は十分にできており、基本的な英語力は十分です。そのまま継続して得点アップのためのトレーニングを積んで、単語力を増強したり、頻出の問題タイプを把握したり、自分の得意とする得点源を強化するなどして、840点獲得を目指すと良いでしょう。
最後に、まだ公開テストもあまり受けたことがなくこれから英語の勉強を始めるという人は、通常の公開テストではなく「スピーキング・ライティングテスト」の受験から始めたほうが、英語筆記試験免除のための近道となるかもしれません。「スピーキング・ライティングテスト」とは、2007年から始まった新方式のテストです。その名の通り、通常の公開テストでは測定することが出来ないスピーキングとライティングの能力を測るテストです。スピーキング約20分間、ライティング約60分間がセットになった試験で、公開テストよりも所要時間も短い分受験も気軽に出来、出題形式も限られているため対策もしやすいので、比較的簡単に点数を上げていくことができます。

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■国家試験合格の近道はスクールを利用したtoeic攻略
通訳案内士の国家試験に合格するためには、筆記試験受験、またはtoeicスコアによる試験免除、いずれの方法を選ぶにせよ英語の勉強が必要不可欠となります。公開テスト、「スピーキング・ライティングテスト」のどちらも、効果的に英語力をアップさせ、その習熟度を自分で確認するのに大変役立ちます。
自分の英語力アップが伸び悩んでいる人や、これから新たに英語の勉強をスタートさせる人は、実力アップの最短距離を進むために、英語力アップに特化したスクールへ通ってみてはいかがでしょうか。目的別のコースや点数別のコースで自分の実力にあった指導が受けられる上、効果的な実力アップのための豊富なノウハウが蓄積されているので、最小限の労力で目的に近づくことが出来ます。