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各目標に合わせたTOEICスコア (2017/06/29)

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■就職時に必要なTOEICスコア
就職時には履歴書やエントリーシートなどに資格を書く欄があります。就職時に有利になる資格の一つと言われているものにTOEICがありますが、スコアがどのぐらい取れたならば、資格欄に書いた時に採用に有利に働くか気になるものでしょう。
統計によりますとTOEICスコアを重視する企業は増えており、現在では上場企業の中で7割近い企業が、採用時に参考にしていることがわかりました。しかも、企業が入社する社員に期待するスコアは年々上昇しており、2013年時点で平均して565点が希望されています。そのため、就活を優位に進めるためにスコアを書きたいというのであれば、600点以上のスコアを目標とすることが必要となるでしょう。565点という数字は新卒の新入社員に対してのものですから、中途入社の社員に対してはより高いスコアが求められます。そのため600点というスコアがひとつの目安になってくるのです。
また、人気企業は入社を希望する人数が他の企業よりも圧倒的に多いことから、必要とされるTOEICスコアはさらに上がります。人気企業の競争率の高さを考えますと、上述した600点というスコアでは他の人と差をつけることができません。人気企業に挑戦したいという方は、700点以上を目標にしましょう。

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■目標の部署で働くためのスコア
企業が社員に期待しているTOEICスコアはどの部署で働くかによって異なります。希望の会社に就職することが出来たとしても、それぞれ自分が働きたいと思っている部署があるでしょう。希望の会社に就職して、さらに目標としていた部署に配属されるためにはどの程度のスコアが必要なのか、部署別にお話します。
海外との取引を進めるなど国際部門で働きたい場合に求められているTOEICスコアは、655点から865点です。海外部門で働いている社員の平均スコアは679点ですが、それよりも高いスコアを企業側は求めています。スコアには英語力の目安があり、700点から795点程度で日常の業務のやり方について英語で説明されても理解できる、または英語のインターネットのページを見て、必要な情報を探すことが出来るというようになっています。国際部門で働くためには、通常の業務が英語であっても理解できること、そして英語の資料などを問題なく読むことが出来ることが必要になるため、企業側が求めるスコアが655点から865点とされているのでしょう。
営業部門で働きたい場合に求められているTOEICスコアは525点から775点です。最近はグローバル化が進んでおりますので国際部門でなくてもある程度の英語力が求められています。上述したような目安で行くと、600点から695点で仕事に関する英語のメモ書きが理解できる、または英語でもゆっくり話してもらえれば目的地にたどりつけるということになっています。営業部門では簡単な読み書きや簡単な会話が英語でできれば概ね問題ないということで、525点から775点が目標とされているようです。
技術部門で働きたい場合に求められているTOEICスコアは480点から720点です。技術部門の場合は採用の場合にどれだけの技術力があるかが主な判断基準となりますが、現在は海外の技術部門のスタッフとも一緒にプロジェクトで活動することもありますので、以前より英語力が求められるようになっています。出張などで海外に行く可能性もあることから、簡単な英会話ができることが求められています。

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■海外で通用するTOEICスコア
海外で就職したいと考えている方は、企業が求めているスコアでは足りません。海外で通用するためには、日本人にありがちなカタカナ英語ではなく、よりネイティブに近い英語でコミュニケーションをとれることが必要です。
外資系企業に就職して海外に赴任し活躍したい、または海外の企業に就職したいと考えている方は、スコアは865点以上が必要です。865点以上は、自分が専門としている分野の専門書を英語で読んでもそのまま理解することが出来る、または最近起きた出来事などについて議論している人たちの話の内容を理解できる程度の英語力が必要とされています。海外で通用するためには、仕事上で問題がなく英語を聞いたり話ができたりというだけでなく、ネイティブでなければ難しい専門書の内容も英語で理解できなければならないようです。
TOEICは990点が満点で、5点刻みとなっています。865点となりますと、リスニング、リーディングともに満点に近い点数をとらなければいけませんからかなり厳しい条件です。しかし、グローバル化が進んでいる現代にあって、海外で活躍したいと考えている人の数は非常に多いです。865点以上を取ることはかなり難しいですが、それぐらいのスコアを取れば、英語力の高さを武器にすることができますので頑張りましょう。