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toeicは公開テストとIPテストのどちらを受験するのがおすすめ? (2017/02/20)

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■toeicを団体で受験するときに使えるIPテスト
個人がtoeicテストを受験しようと思ったら、公開テストを受けるのが一般的です。公開テストは、個人が1名単位で申し込みを行い、特定の開催日に指定された会場に行って、他の多数の受験者とともに一斉受験し、試験結果も個人あてに発表されるというスタイルで、誰にでも簡単に受験することができるごく一般的なテストです。
しかし、職場や学校などの10名以上の団体であれば、ipテスト(団体特別受験制度)を受験することも可能です。企業の新人研修や英語力アップのための研修で、あるいは学校では単位認定の試験の代わりとして、このテストをクラスごとに受験させる例が多く見られます。企業や学校の都合のいい日時にテストを行えるうえ、開催場所も、企業の会議室や学校の教室など、リスニングのための音声設備さえ整っていれば、普段使用しているところをどこでも試験会場としてそのまま使用できます。そのうえ、出題形式や採点方法は一般的なtoeic公開テストと何ら変わりがないものなので、英語の実力測定を効果的に行うことができます。非常に使い勝手がよいテストなので、近年ではipテストを行う団体は増えており、全受験者数のうち公開テスト受験者とipテスト受験者数はほぼ半々。「公開テストは受けたことがないけれど、ipは毎年受けている」というような方もいるかもしれませんね。

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■公開テストとIPテストを比べてみよう
toeicは、公開テストとipテスト、どちらのスタイルで受験するのが有利なのでしょうか?ipテストのメリット、デメリットを考えてみましょう。
まず、メリットとしては、公開テストよりも受験料が安く抑えられることです。公開テストのリピーター割引を考慮しても、それでもまだ1,000円近く安いです。決して安くはない受験料なので、少しでも安いほうが気軽に受験できて嬉しいですよね。また、申し込みを行うのは団体の主催者なので、煩わしい手続きが不要で、顔写真の準備も必要ありません。公開テストは年間の試験実施回数や開催日が限られており、都合によっては受験することが難しくなってしまうのに対し、それぞれの団体の都合のいい日時に開催できます。また、結果の発表も迅速で、公開テストが結果発表に約3から4週間要するのに対し、わずか5営業日後にはオンラインで結果発表されます。
そして、これはメリットと言えるかどうかは受験する人次第ですが、公開テストの問題は毎回新しい問題が作られるのに対し、過去に出題された問題の中から抜粋で問題が作られていると言われています。したがって、過去問類似問題を集めた問題集などを使ってよく学習している人ほど、解いたことのある問題や、今まで解いてきたものに酷似した問題に遭遇する確率も高くなり、必然的に高得点が狙いやすいテストであると言えます。一般に、「ipのほうが公開テストより難易度が低い」と言われることがあるのはこのためです。
しかし公式見解では、2種類の試験の間に難易度の差はないと言われているのも事実です。ただ、大学などの普段馴染みのない合同受験会場にわざわざ出向いてテストを受けなければならない公開テストに対して、普段通っている会社の会議室やスクールの教室といった通い慣れた部屋で受験することができるので心理的抵抗感がなく、リラックスして高得点が狙いやすいという見方もあります。
ただし、デメリットも存在します。唯一のデメリットとしては公式認定証が取得できないことです。ipで取得したスコアは、成績一覧表という結果記録が確認できるのみで、公式認定証の交付はありません。したがって、履歴書などの公的な書類に書いたりするときは、公的認定証の添付が必要かどうかの確認が必要です。特に公的認定証の添付が必ずしも必要でないという場合は、公開テストと同じように問題なくスコアを使用することができます。しかし、企業の入社選考などにおいては、公式認定証の添付がなければ資格として認めないという場合もありますので、そのような場合はipテストのスコアをアピールすることは難しいでしょう。

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■スクール開催のIPテストと公開テストを上手に併用しよう
結局のところ、どちらのテストを受けるのがよいのでしょうか?結論としては、必要に応じて、または場面に応じて2つのテストを上手に使い分けてください。会社や英会話スクール主宰のipテスト受験は、受験の際の使い勝手もよく、気軽に自分の英語力を測定することができるので、腕試しにはもってこいです。
ただしその一方で、履歴書に書いたり、教員試験の一次試験免除を受けたりなど、スコアを公式認定証を用いて公式にアピールしなければならない場面が想定される場合は、公開テストを受験しておかなければなりません。2つの試験を自分の必要に応じて併用することで、効果的なレベルアップとスコアの活用を図ってください。