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toeicに有効期限はあるの? (2017/01/30)

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■toeicの有効期限説
企業への入社志望時や学校への留学・入学志願時に、履歴書の資格欄に書くのに何かと頼りになるのがtoeicのスコアです。最近では、toeicのスコアというのはかなり重要視されてきており、企業の採用担当者はtoeicのスコアで入社志望者の足切り選定を行ったり、選考の最後の決め手となる例も多いようです。しかし、「toeicの獲得スコアを履歴書に書くのには有効期限がある。2年経ったらそのスコアは無効になってしまう」なんて話を耳にしたことはありませんか?「一度取ったら一生ものの資格」というイメージがある英検とは違い、toeicのスコアは、あくまで受験時点での能力レベルの測定結果という印象を受けがちです。そのためか、巷のビジネスパーソンや学生たちの間では、「toeicのスコアには有効期限がある」なんてウワサがまことしやかに囁かれています。実は、このウワサは誤りなのです。獲得スコアに特に有効期限といったものは存在しませんので、一度取ったスコアは何年経っても有効ということになります。
しかし、toeicの協会本部が個々人の試験結果を記録として保存し、受験者の要望に応じて公式認定証を再発行してくれるサービスに「試験の受験日から2年以内」という期限があり、この期限が巡り巡って「toeicのスコアには有効期限があり、期限を過ぎたらスコアは無効」という誤解を招いたようです。

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■履歴書には取得年月日を明記しよう
しかしながら、いくらスコアに有効期限がないといっても、何年も昔に取れた自分の過去最高スコアを、あたかも直近のテストで取得できたかのようなフリをして履歴書に書くのはトラブルのもとです。履歴書にスコアを書く際は、必ずそのスコアを取得した年月日を併記しましょう。履歴書に目を通す採用担当者は、スコアそのものと同じくらい取得年月日も見ています。もしも取得年月日が明記されていなかったら、「明記するのがためらわれるほど遥か昔に取ったスコアなのかも?」と思われたり勘ぐられてしまったりすることもありますし、面接などの際にその場で受験年月日を質問されることもあります。無用な勘ぐりを避けるためにも、取得年月日はかならず併記すべきです。
また、スコアの公式認定証を持っている場合は絶対に無くさないように、コピーをとった上で厳重に保管してください。採用担当者から公式認定証の原本やコピーの提出を求められる場合も多いので、後に必ず必要となります。そして、スコア記録の保管期限である2年間が過ぎると、この公式認定証も再発行できなくなりますので、もしも公式認定証を紛失してしまったら過去のスコアを証明する手立てがなくなります。さらに、採用選考時に公式認定証の原本の提出を求める企業もあり、そういった企業に対しては、受験から2年を経過してしまうとせっかく取得したスコアもアピールすることが難しくなってきます。このことから、toeicのスコアに明確な有効期限はないけれど、取ったスコアを資格として有効活用するには2年以内が良いと言えるのです。

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■定期的に腕試しをしよう
toeicには事実上、スコアの有効性そのものに期限はなく、スコアを証明してくれる公式認定証の再発行にのみ、2年間の期限があります。極論を言えば、10年前のスコアの公式認定証を持っていて、公式認定証1枚で企業側が履歴書に記載する資格として認定してくれる場合は、それで何の問題もありません。しかし、御存知の通り語学は生モノともいわれています。時間の経過とともに刻一刻とスキルが良くも悪くも変動していくものです。そのため、企業や学校の側から、「履歴書に書いていいスコアは○年以内のもの」と指定してくる場合も最近では多くなっています。
したがって、いつでも問題なくスコアを有効に活用できるように、半年から1年単位くらいのペースで定期的に受験しておくのがおすすめです。特に履歴書に書くスコアに年限の指定をしていない場合でも、企業や学校側からしてみれば、最新の受験スコアを履歴書に書いてあるのは間違いなく好印象につながります。直近のスコアはその人の現状のスコアを知るのに一番役立ちますし、定期的に受験していることで、英語力に対する自己啓発意識の高さをアピールすることも可能ですし、就職試験を受ける企業側にとってもプラスに判断してくれる可能性も高く、いいことずくめです。また自分自身でも、定期的な受験で腕試しをすることは、日々の英語学習の効果測定という意味でも非常に役立ちます。
まずは、公式認定証をなくさずに保管しておくのが一番大切ですが、自分の能力を把握しておくためにも半年から1年単位での定期的な受験も、効果的な英語力アップにつながります。1回1回の受験料は決して安くはないので、ついつい一度受けただけで満足してしまいがちですが、ご自分の英語力をいつでも正しくアピールするためにも定期的な受験をおすすめします。